作者は中国でここ最近流行ってきたネット小説出身だ。社会怪谈惊悚文学典藏之作【社会派ホラー小説傑作品】と銘打ってはいる。確かに伝奇物ではないがかといって社会派でもない。社会怪談=社会派ホラーという翻訳は間違いなのかも。
精神病患者同士に互いの妄想話をずっと語らせ合っていると、お互いに影響し合って彼らの妄想話が変化する。そんな仮説を立てた精神科医が自分の患者9人を使って、自分の仮説を実証しようとしていたら、自分もその妄想話に飲み込まれて……
患者の話の七割は真実だ。しかし自分にとってイヤなこと、思い出したくない記憶は幽霊や化物、超常現象のせいにして現実から逃げ妄想話を作り上げている。
自分に起きた怖かったことがホラーだと規定するならば、患者の妄想話も十分ホラー小説だ。ただしこの作品はホラーが妄想話という前提があり、各短編の終わりに医者が『話のこっからここまで真実であとはウソ』と注意を入れているので、一般的なホラー小説とは言えない。むしろ読者を非常に安心させるホラー小説だと言える。
ちょっと汚い話になります。
北京の路上にはゴミが多い。そしてゴミ箱の数も異常に多い。歩道に数十メートル間隔で配置されている。
日本に帰ったとき、コンビニで買った肉まんの下敷きの紙をどこで捨てようか迷ったものだけど、北京ではそのような心配は起こらない。
そもそもゴミをゴミ箱に捨てなくても良いのが北京だ。
誤解を恐れずに言えば、ゴミ箱にゴミを捨てるのは一般人ではなく、路上に捨てられたゴミを回収する都市清掃係だ。
万一彼らが取りこぼしたものがあっても心配はない。もしもそれがペットボトルや空き缶だったら、身なりをあまり気にしていないオッサンやオバサンが拾ってお金に換えるリサイクル事業に組み込まれるから問題ないのだ。
なんだかんだで首都北京には各国料理店がひしめいている。日本料理、韓国料理は言わずもがなマイナーな海外料理まで、北京にいながらにして本場の味が楽しめる。
これは北京に3店舗しかないトルコ料理屋の話だ。
トルコ料理A店のa店長(中国人)
「ウチが北京じゃ一番美味いトルコ料理屋だね。ダンナがトルコ人だから彼に教えてもらってるんだよ。B店とC店はねぇ、あんまり他店の悪口は言いたくないね」
B店のb店長(中国人)
「ウチは伝統的なトルコ料理がウリで、トルコ大使館からもお客さんが来るほど人気だよ。A店とC店かい?ウチはそことは比べものにならないよ。」
C店のc店長(トルコ人)
「今まで北京に来てから美味いトルコ料理に出会ったことがなくて自分で作っちゃったんだよ。A店とB店の料理は、今ひとつだったね」
B店の常連b′さん(トルコ人)
「オレは北京に来てから今までずっとB店が最高のトルコ料理屋だと思っている。これはオレの客としての意見だ」
さすが世界三大料理の一つトルコ料理。みーんな自国の料理に自信満々だ。
でもボクが初めて行ったトルコ料理屋はこの3つ以外の別の場所だった。
ボク「そういやDってトルコ料理屋もありますね」
するとみんな口を揃えて
abc店長「アレはトルコ料理じゃない」
さすが世界三大料理の一つに関わる者たち……自国の料理に対するプライドの人一倍だ。店舗数が少ないから間違ったトルコ料理を本物として広めたくはないのか、彼らの口調から嫉妬は感じられなかった。
外国人のボクからすれば、どの店も美味いんですけどね。
上の反対は下。右の反対は左。
じゃあ攻めの反対は?
デパートの普通の書店に売ってた。中国語では『腐女801』。こんなタイトルの本をデパートに置いていったい誰をターゲットにしてるんだろう。
日本にいたとき既に買っていたので別に25元も出す必要ないなとパラパラ読んだら、不思議なことに本の内容が記憶と若干違った。そして帯に『只看不买的是总受!』(立ち読みは総受けだぁー!)と書かれていたから、総受けはイヤなので購入を決める。
家に帰ってじっくり読んでから気付く。
これはただの翻訳漫画じゃない、腐女子指南書だ!