中国にいる利点の一つに北海道以外の長野やら神戸やら福岡やら内地の友人が増え、視野が広がったことがあげられる。
先日、長野県出身の先輩から北海道の食べ物って変わってんねと言われた。
どこの都道府県にも独自の食文化があるけど、僕ら道民は自分たちの食文化が異端だと知ってるんでたまに卑屈になることがある。
「ああ、トマトに砂糖かけて食べるって奴ですか?」
いや・・・ちょっと違うな。
「じゃあ、赤飯に入れるのは小豆じゃなくて甘納豆って奴ですか?」
う~ん、それもあるんだけど・・・・
「ああ、わかりました。ザンギですね?!」
えっ、何それ?
(ザンギとはニンニク、生姜、醤油などでしっかり味を付けた鶏肉に衣を付けてバリバリサクサクに揚げた唐揚げ。釧路か函館が発祥だとも言われ、発音は中国語の『炸子鶏』から来たという説がある。僕の故郷釧路のザンギは『ザンタレ』とも言われ、さっぱりとした甘酸っぱいタレをぶっかけて食べる)
なんで先輩がこんな話を切り出したかと言うと、2ちゃんまとめサイトで道民の食文化についてのスレッドを見たからだという。
それで先輩が見たスレッドがこちらだ。
『金色のガッシュ』の作者がサンデー編集部の裏事情と漫画業界の暗部を暴露してまだ一週間も経っていないというのに、ネットでは連日連夜事態の経過を楽しむ声で溢れています。
また、自身のブログを持っている漫画家や編集者もこの話題に触れており、もうこの問題は雷句先生自身の手から離れて漫画界全体に波及しているように思えます。
雷句先生自身は、今回の訴訟はあくまでも自分個人で戦うものであり師匠の藤田カズヒロや他の漫画家は無関係だ、と書いていますが、ちょっとそういうわけにもいかなくなっています。
今回の小学館お家騒動を見ていると、アンケート至上主義や作家専属契約制として叩かれているジャンプは、読者を楽しませようとして面白い漫画だけを載せる実力主義なだけで新人にもチャンスを与えてくれます。しかも『大蔵もてサーガ』や木田康昭を置いていた集英社は漫画家にかなり寛容なんじゃないかなと思えてくる。
小学館編集部は大御所の楳図かずお先生に作画を指導した時点で崩壊していたんだろうか。楳図先生も小学館に断筆宣言をした漫画家の一人ですが、先生が今回の件に関してどう思っているのかちょっと知りたい。
別のブログを作った栖鄭 椎が千原兄弟のコントの話をしていたのに触発されて、千原ジュニアの「すべらない話」について話したくなった。
お笑い好きじゃなくてもほとんどの人が知っているだろう『人志松本のすべらない話』。そのレギュラーの一人、千原兄弟の千原ジュニアにはこれまで話した数多くの「すべらない話」があり、現に一つもすべっていないのだが(僕が中国に行く前の話)その中で僕が特に好きな話がある。その話はとても短く、時間にすると三十秒程度の場つなぎ的な話だったけど妙に印象に残っている。
それはこんな話だ。
作品を評価する上で、『面白い』『つまらない』の両端以外に、『許せない』って感情がある。
こ れは作者読者問わず持っていることで、例えば『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦は主人公側がただの偶然やパワー、根性気合いで勝つ戦闘を極力描かず、 弱いキャラも能力の使い方次第で誰にも負けない最強になると言うストーリーを描くことにこだわっています。しかし、ジョジョファンなら誰しもが一度は疑問 に思ったでしょうが、ジョジョのキャラクターたちはどれほどの致命傷を負ってもページをめくればかすり傷程度になっているという、古き良き少年漫画の法則 が通っています。
少年漫画的な王道展開を嫌っているのに漫画的な表現に頼っている荒木さんは、前者の法則には納得できていないんです(前者が漫画の方法論で後者が表現論だからそもそも比較にならないと言うツッコミはいらない)。
読者の方はもっと残酷で、今のベルセルクの展開に残念がっている人は大勢いるでしょう。でも作者の三浦健太郎はあのベルセルクの世界に魔法を出すことやガッツの仲間を増やすことに納得(妥協?)したからそれで良いんですよ。だけどそれ以降の購読をやめたと言う人は少なくないでしょう。