トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜くマイクロブログのフォロワー数は100万超えると無価値になる

　２４歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。

副管理人　阿井幸作(あい　こうさく)

　28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

　Mail:　yominuku★gmail.com
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トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く

このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。　　　　　　

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マイクロブログのフォロワー数は100万超えると無価値になる

2012/05/28 [Mon] 00:36

　北京にいる日本人はVPNを使って金盾の壁を越えてFacebookやらTwitterやら利用して日本人同士で連絡を取り合っているんでしょうが、やり方が分からずVPNが使えない情弱（情報弱者）な私はもっぱらマイクロブログ新浪微博にツイートを載せる毎日です。

　一時期話題になった実名登録を避けて携帯電話番号を登録することで新浪微博からその身元を保証されたわけですが、それで得られたのは『微身分』という勲章だけ。そもそも下手くそな中国語で150回しかツイートしていないわけで、私のツイートに反応してくれるのは中国語読解能力に長けた心優しい中国人のフォロワーだけです。
　
　こんなんじゃ何時まで経ってもフォロワーは増えません。私もどうでもいいことを一言ツイートするだけで数百人にリツイートされたり返信されたりするようになりたいのに。

　しかし、数十文字程度のツイートの内容を辞書引きながら30分ぐらいかけて書いたのに一向にリアクションがない、そんな虚しい日々とおさらばする日がとうとうやってきました。なんと私のような微博弱者（略して微弱）に救いの手が現れたのです。それがこのフォロワーです。

　

　彼女の仕事は微博の粉絲（フォロワー）を増やし、コメントやリツイートをして契約者の微博を宣伝することで人気者を作り上げること。仕事だからもちろん有料です。

　これが彼女の会社のサイトです。

　

　名前は何故か『哆啦A夢網絡』（ドラえもんネット）。フォロワーを増やすのに22世紀の技術でも使っているんでしょうか。

　具体的な業務は以下のとおり。お金を払えば微博に関するいかなる業務も引き受けるらしいです。

　

　たった8元（100円）支払うだけでフォロワーを1,000人も増やしてくれます。そのフォロワーは顔写真付きで住所が明記してあり、彼ら自身100～300のフォロワーを持っているのでスパムアカウントだと言うことがバレにくいです。そして96元（1,200円）払えば毎日ツイートしてくれるフォロワーを手に入れることも可能です。

　更に3,600元（45,000円）払えば毎日ツイートするフォロワーを1日で10万増やすことも夢ではありません。金の力を使えば150しかツイートがない微弱（微博弱者）の微博もアルファブロガー並の人気を得られるのです。

　
　この会社はこの他にも自分のツイートにコメントしたりリツイートしたりしてくれる業務も請け負っています。

　

　サービスを利用したアカウントたち

　こういう商売は実名制が始まる前から行なわれてきましたが、実名制になったことで彼らが提供するアカウントに却って信頼性が増したような気がします。携帯電話番号で身分証の代用ができて、有名人の顔写真でも自画像だと認識してくれる緩い制度だから成立するんでしょう。

　しかし10万以上のフォロワー数を持つ有名人や大企業の全てがこのサービスを利用しているとは限りません。
　例えば中国で一番有名なAV女優蒼井そらの微博のフォロワーを覗いてみますと、下の方に怪しいアカウントが3つ並んでいます。
　
　

　彼らが『関注』（フォロー）している人はフォロワー数が100万を超える著名人ばかりです。

　この著名人たちが全員このサービスを利用している可能性は否定できませんが、このシステムは一定数以上のフォロワーを持つアカウントを自動的にフォローするようになっているんでしょう。それは裏を返せば、フォロワーの不正購入を指摘されても『こっちもニセのフォロワーばかりで困っているんだ』と著名人側に言い訳させる余地が残されているわけです。

　ちなみに私の微博には上記の会社の他に、3桁程度のフォロワーを持つアカウントばかりフォローしている広告アカウントがあります。うだつの上がらないアカウントに対してフォロワー増加の方法を促しているのです。

　しかし一向に伸びないフォロワー数の増加も大事ですが、私としては毎回内容を考えるのに時間がかかるツイートも悩みの種です。アカウントを貸して誰か代わりにつぶやいてくれるサービスはありませんかね。

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