先週末からネットの調子が悪い。
人が言うには、中国政府が新たに設立したネット管理組織がうまいこといっていないせいらしいが、そのせいでもう一週間以上ネットが不安定だ。
政府がネットの規制を強めるときに巻き添えを食らうのには慣れている。海外のサイトへのつながりが非常に悪くなるのに難なく見られる中国のサイトには腹立たしさが増すが、その期間を我慢すれば済むことだからだ。
しかしここ最近はそうも言っていられなくなった。何故なら規制のたびに見られるサイトが減っていくからだ。
思えばボクが初めて北京にやってきた2007年9月はyoutubeも見られたし、fc2ブログだって何の問題もなく開けた。
だけどいつの間にか【ブックマーク】に登録しているだけで開いていないサイトが増え、規制のたびに自分のブログの安否を確認するようになった。
このブログだっていつシャットダウンされるかわからない。今回の特に酷いネット規制を機に、現在中国では見られないサイトやブログを出来るだけ年代順にまとめてみたいと思う。
自分の記憶だけでは不確かなので他のサイトを参考したいのだけど、グーグルでは『中国』という単語を入れたらもう検索できないし、現在はヤフーすら検閲されているんじゃないかと疑うほど中国関連のサイトに上手くつながらない。
だから以下の文章には日付や理由に多少の誤りがあると思う。そもそも中国で規制されているサイトを全て網羅することなどできない。あくまでも2007年から北京で暮らしている一人の日本人の感想として読んでもらえれば幸いだ。
年始早々実家に帰り、もう2週間が経つ。初めての帰国ではないから実家で生活していても取り立てて不便は感じないが、少し不思議に思うことがある。
それは水だ。我が家もついに健康ブームに乗ったらしく、2年ぐらい前から飲み水に気をつけている。とは言うものの、水道水を冷蔵庫で保存するだけという簡単なポット型浄水器を使っているだけだ。
しかし、子供の頃から飲み水と言ったら蛇口を捻れば出るものと思っていたし、北海道の水道水は日本で一番綺麗だと教えられていた自分としては、効果があるのかわからない浄水気でも家族が使っていると違和感を覚える。
ポットが冷蔵庫に入っているのでいつでも冷えた水が飲めるのはありがたいのだが、飲んで健康になるとは微塵も思わない。ただ、中国の水道水よりは遥かにマシだとは思う。
中国の水道水は直飲みできない。水を飲みたきゃ飲用水を買って来るか、お湯を沸かすかだ。大量の飲料水が入っている水タンクと簡易型ディスペンサーを購入すれば、貯水がなくなったら水タンクを業者に宅配してもらえるので、重いペットボトルを買いに行く手間を考えると効率が良い。
例え沸騰させても水は必ずしも安全ではないという意見も聞くので口に入れる水はすべてミネラルウォーターで統一するのが無難なのだろう。中国の水にはカルシウムが多く含まれており、飲みすぎるとお腹を壊すのだそうだ。だがお茶やカップラーメンのために安いとは言えミネラルウォーターを使いたくはないので、水道水をヤカンで沸かすのが無精者の性。
しかしこの日常やり慣れたお湯を沸かすという行為の手順を間違えたばかりに、ボクは新年早々中国の水の恐怖を思い知ることになる。
先月末に小学校教諭が生徒にセクハラサイコロなんてものを使って出た目に書かれた内容を罰として行っていたというニュースが流れた。
しかしその教諭はまさに教育者の鑑のような人物で、セクハラサイコロという誤解されやすい名称のせいでこんな事件に巻き込まれてしまったらしい。
このセクハラサイコロという名前を聞いたとき、ボクはとんでもない出目を想像してしまった。別にボクの心が汚れているからではない。ボクは以前、これこそセクハラサイコロの名にふさわしいダイスを目にしたことがあるからだ。
ここでまず、最近の中国サイコロ事情を簡単に説明したい。
去年ぐらいから若い夫婦を対象にした家事サイコロというものが発売された。
出目に書かれているのは数字ではない。夫婦はお互いに『ご飯を作る』、『皿洗い』、『買い物』といった文字が書かれたサイコロを振って、出た目に従い家事を行う。夫婦関係を円滑に勧めるアイテムとしてネットなどで紹介され、実際使っている夫婦がニュースになるほどメジャーになった。
その一方でKTV専用のサイコロも登場する。
面には『一杯飲む』『左席が代わりに飲む』と書かれている。酒を飲んでいる男女が盛り上がれる他愛もないアイテムだ。
そしてこれら王様ゲーム的サイコロの最上位にあるのが、このサイコロだ。
『揉め!』『こねろ!』『吸え!』『一枚脱げ!』など大変男らしい指令が書かれている。
こういうサイコロは、過激なサービスやともすれば本番行為もある中国式クラブにあるかと思えば、日本式クラブにも隠すことなく置いてある。サイコロを振っているグループは見たことがないが、もしかしたら個室で楽しいことをしているかもしれない。
セクハラサイコロというかエロダイスはクラブを通じて日本人にも知られるようになった。事件があるので大っぴらにできないが、近い将来日本に輸出される日も来るかも知れない。流行らないだろうけど…
このブログを書くに当たって、近所の市場で実物を購入しようと考えたが、デジカメを人に貸していて写真を撮る術がなかったことを思い出し、ネットから拾った画像を使用することにした。
そもそも、買っても使う予定ないし……