本日5月25日に永きに渡る歳月を経て『涼宮ハルヒの驚愕』がようやく発売されました。
百度百科の【】の項目を開いてみると最新作の『驚愕』は世界13カ国で日本と同日に販売され、中国もその例外ではないとのこと。しかも対象となっている北京の書店が家から遠くない場所にあることがわかり、「別に6月6日になったら全国の書店で売られるんだから」という内からの声も無視してバスに乗りました。
近所に漫画やラノベが充実した本屋なんてあったのか、と感心しながらネットに書いてあった住所を探すと見つかったのがココ。
批発交易市場、即ち【卸売り取引マーケット】でしょうか。
このビルの中には100を優に超える書店が軒を並べています。1店舗の敷地面積はわずか6畳や8畳ほどしかありません。しかしその1軒1軒は数よりも質で商売しており、どれも専門色が強いです。
参考書ばかり売っている店、旅行関係の本ばかり集めた店、歴史関係に強い店、教育関係専門の書店、映画関連の本ばかり置いてある店……等々の小さくても特色がある書店がひしめいています。
『涼宮ハルヒの驚愕』も6畳ぐらいの店で売られていました。四方の壁には棚が並び、店内の真ん中にはテーブルが設置されているので内部は酷く狭く、身動きが取りづらいです。
『NARUTO』や『ONEPIECE』、『鋼の錬金術師』などの漫画や『電波女と青春男』などのラノベが狭い店内に整然と並べられています。すべて簡体字訳でおそらく正規品のはずです。また日本の本ばかりではなく台湾のラノベも置かれてあり、以前ボクが読んだ『』も続刊が売っていました。漫画だけではなくラノベの層もかなり厚いです。
北京唯一の専攻販売店舗であるにも関わらず、店側は4年ぶりの新作である『涼宮ハルヒの驚愕』を大々的に宣伝するわけではなく、ただただテーブルの一番手前に平積みしていました。おかげで本物かニセモノか逡巡させられました。
1冊20元、上下巻セットで40元の価格でしたが、会員でも何でもないのに2割引きしてくれたので32元で買うことができました。
それと台湾の角川文庫から出ているライトノベル『耳食者』も一緒に買ってきました。
~あらすじ~
引きこもりの2流小説家が外で散歩しているところ、物語を聞くことで食事を摂る14歳ぐらいの不思議な少女と出会う。そこで彼は彼女に奇妙なお話を1話ずつ語り始めた。
このどっかで見たストーリー具合がたまらなく素敵です。まだ中身を読んではいませんが、きっと期待以上の内容になっていることでしょう。
・買ったは良いけど・
中国語訳なので翻訳の出来も気になるところですが、日本でハルヒシリーズを全巻読んできたボクとしてはハルヒたちが中国語を話すことに根本的な違和感が拭えません。
頭の中でハルヒやキョンや古泉たちの口調を思い出しては場面に当てはめながら、ゆっくり読み進めようと思います。
追記
※もし北京に住んでいて中国語でも良いから『驚愕』を今すぐにでも読みたいという方がおりましたら、この書店に行ってみてはいかがでしょうか。100店以上の書店があるビル内を見て回るだけでも楽しいと思いますよ。
住所:北京市朝陽区甜水園北里図書批発市場2階甲239
店名:聯金圓玉
行き方:甜水園北里というバス停で下りて、京客隆のすぐ隣。