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プロフィール
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栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
41
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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 1回目

 2回目

 

北京の交通大学で行われたミステリイベントのメインに当たる島田荘司先生講演会の様子をいつまで経ってもアップしないのは別にサボっているからじゃありません。………忙しかったんです……

 

あと、私よりよっぽど島田先生の講演の様子を詳しくアップしている人がいまして…その人の記事を読んじゃうと、もう自分が書く意味なんかないかなぁと

 

しかもそのブログは201020139に、つまり交通大学で行われた講演会よりも前に記事をアップしています。そして201312月には交通大学であれほど通訳がトチって蛇足とはまさにこのことだわ!!と参加者全員が思った『まだらの紐』のエピソードまで書いています。

 

だから201310月の交通大学での講演内容を知りたかったら、その方のブログに書かれている2010年の北京大学の講演の模様と、20139月に台湾で行われた第3回島田荘司推理小説賞の講演会の模様を読んでもらえればだいたいわかると思います。

 

 

そもそも講演の内容なんて毎回新しくする必要はないと思うんですよ。

 

島田先生の講演の内容は英米で誕生したミステリ小説がどのような発展を遂げ、一方で日本のミステリがいわゆる『探偵小説』から本格や新本格へ言ったジャンルへと移行していった過程を説き、両者ともその発展の過程には科学技術の進歩法整備の充実、常識の変化が必須だったことを主張していたように思えます。(うろ覚え)

 

だから2010年に北京大学でやった講演と2013年に交通大学でやった講演内容が似ていても、それはミステリ小説の定義を今まで知らなかった(と思われる)中国人学生にとってすごい新鮮だったと思うし、それを『推理之神』の島田荘司先生から聞けるってことだけでも栄誉なことでしょう。

 

まぁ『Yの悲劇』を『紅酒的悲劇』(ワインの悲劇)に訳してしまう通訳がどれほどその素晴らしさを伝えられたのかはわかりませんが……

でも2010年の北京大学での講演とは異なり、実際にミステリ小説を執筆した学生たちが集まった今回の講演会ではミステリ小説における科学的根拠の重要性は学生たちの今後の創作の指針となったことでしょう。

 

 

だから今回の講演会は島田先生の講演そのものよりも、この講演を聞いた学生たちが最後に先生へどんな質問をするのかということに期待していたのですが、余談で少しだけ触れるはずだった『まだらの紐』の翻訳に通訳者が殊の外手こずったせいでそんな時間なくなってしまいました。

 

 

さて、これは私ではなく他の方が危惧していたことなので、私はその尻馬に乗っかるだけですが、講演の中で島田先生が仰っていた本格と新本格の定義はどうやら島田先生独自のものらしいです。

 

 

日本のミステリ読者なら『確かにそういう考え方もできる』と納得するでしょうが、中国人の読者にすればその定義こそ絶対であると誤解し、視野が狭くなってしまわないか心配です。

 

 2014年に島田荘司原理主義者のような作家が現れて、新星出版社の褚盟氏とともに中国ミステリ界を荒らし回る展開になったらそれはそれで面白いんですけど。



 今回の講演は不慣れな通訳もあり島田先生の意図が伝わったとは言えず、私の目には成功には映りませんでした。しかし講演後に島田先生が尋常じゃないサービス精神を発揮し、来場者全員にサインを書いてあげたことは学生たちにとって忘れられない思い出になったんじゃないでしょうか。


 先生、次は私もちゃんと先生の本を持って列に並びます。いや、だって講演終わりにサイン会開く時間なんてないと思っていたので。

 てゆうかそんな時間あるんなら質疑応答にあててほしかったなと…

 

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