偶然購入できた二次元狂熱ですが、パッと見た感じでは取り立てて面白そうな箇所はなかった。
表紙の通りの東方特集だし、他は最新ゲームの宣伝である。正直自分はギャルゲーとかには興味がないし、ゲーム自体もう長いことやっていない。
唯一の見所は中国産ギャルゲー『紅楼夢』特集かとページをめくったら、中国人アニメイターのコラムが載っていた。見たところクラナドやカノンなどの京都アニメーションの有名なアニメを手がけた人のようだ。
アニメの舞台裏でも話してくれるのだろうか・・・・・・どれどれ・・・パラリ・・・
春節なら四倍の給料もらいたい
経済危機のせいで俺らに回ってくる仕事が増えてしゃあない。
まったく京アニのクソが・・・
えっと、ちょっと・・・・・・どこの週刊ポストだよ。何だよこの暴露本は。
この『神猫』というアニメーターは人気アニメの下請けを手がける一方で、日本のアニメ制作会社(特に京アニ)に不満を持っている様子。紙面およそ2ページにわたり恨み言を綴っています。ここにその一部分を翻訳して抜き出しましたので御覧下さい。
ロシア人オタクアンドリーにまたもや面白いマンガを請われる。ということで『無限の住人』『武装錬金』『皇国の守護者』『よつばと』『孤独のグルメ』、そして『でろでろ』と以前さんに教えていただいた
を紹介する。しかし残念ながら『皇国の守護者』と『孤独のグルメ』と『でろでろ』はロシア語版がないということと、メジャーなマンガが読みたいというアンドリーの要望により読み切りはまたの機会と言うことに。
そしたらアンドリー、今度は『ニコニコ動画』が見たいと言い出すので仕方がないから代わりに登録をしてやることにした。
アンドリーのアドレスなり何なりを打ち込んで登録し、あとは彼のメールボックスにメールが届くのを待つだけとなったがいつまで経っても来ない。やはり末尾に『ru』と書いているアドレスには、流石のニコニコもメールが送れないようだ。
ということでヤフーJAPANのアドレスを取らせることに。
日曜日に清華大学のアニメフェスティバルに行ったところ、清華大の学生の他に、の管理人さんとお会いすることができました。サイトで北京に来るとは書いてはいましたが、まさかここまで積極的にオタ活動に参加していらっしゃっていたとは思いも寄らなかったです。
この清華大学は北京大学に次ぐ中国屈指の名校と知られているのですが、今はオタク活動にも力を入れていて清華大アニメ研究部のメンバーが明治大学漫画図書館の開設計画に関与していたり、こういう集まりの中心人物になったりと中国のオタ活動を支えています。
その清華大のイベント自体は特筆することもない、よくある内容でした。
コードギアスのコスプレをしたレイヤーがクリスマス劇をやったり、中国人の女の子がマクロスFやガンダムの歌などを日本人より上手く歌ったりと特に驚くこともなく進みました。
銀河英雄伝の同人誌が売られていたのは衝撃を受けましたけど。
そこで少し面識のある清華大アニメ研究部のOBの方にお会いしたんですが、その方が「劇なんて何が面白いかわからないし、歌う歌も新しいものばっかで水木の兄貴とかは誰も歌わないのが時代を感じますよ」と仰っていたのが印象的でした。もちろん中国の方です。
未だ若い中国のオタク史にも既に世代間のギャップが現れているわけです。
そういうのを感じると仲良くなれそうだなぁと改めて思います。