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自己紹介:
24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。
副管理人 阿井幸作(あい こうさく)
28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。
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世界を売った男 原題『遺忘・刑警』
2012/07/27 [Fri] 00:28
世界を売った男
著:
陳浩基
いただきもの。
中国語で書かれた長編推理小説を対象にした島田荘司推理小説大賞の受賞作は簡体字・繁体字版が中国や台湾などで出版されるほか、日本やタイ、そしてイタリアでの出版されることが約束されている。
しかし、香港人作家陳浩基が受賞した第2回島田荘司推理小説大賞作品『遺忘・刑警』は一番出やすいはずの簡体字版がいつまで経っても出ず、日本語版とイタリア語版が先に市場に現れることになった。
そのため、期せずしていただいたこの日本語版は非常に嬉しかった。
ある朝、車内で目を覚ました男は混濁する記憶の中、自分が許友一という名前の刑事で昨日まである殺人事件を捜査していたこと以外の記憶を失っていたことに気付く。その事件とは妻の不倫相手とその妻で妊娠中の女性を惨殺するという陰惨なもので、許友一はその容疑者である林建笙を追っていたのだった。だが、許友一が目を覚ました世界ではその事件から既に6年間の歳月が過ぎていた。
許友一は自身が記憶喪失であることを隠しながら、その事件を映画化するために自分と会う約束をしていた女性記者の盧沁宜から事件が既に被疑者死亡という形で決着が付いていたことを聞かされる。しかし、事件の顛末を聞いても林建笙を犯人にするには違和感があり納得できなかった。そこで、事件を一から取材する盧沁宜とともに許友一は刑事の勘を頼りに事件の真相解明に乗り出す。
調査を進める彼らの前に林建笙の友人でスタントマンの閻志誠の影が浮かび上がってきた。推理を組み立てる許友一は閻志誠こそ真犯人であるという確信を強めるが、閻志誠の正体を探れば探るほど、彼は自身が失った記憶に苛まされることになる。
デヴィット・ボウイを全く知らない私は『世界を売った男』というタイトルを見てとんでもない陰謀が描かれていると誤解したが、作中に掲載されている歌詞を思い出しながら読後に再びこのタイトルを見てみると記憶喪失になった主人公の奇妙な立場を想起させてくれる。
また物語の合間に許友一と閻志誠のカウンセリング風景を『断片』として挿入されることで、許友一が記憶を失った原因に科学的根拠を与えている。そして物語の要である記憶喪失の謎が判明してから更なるドンデン返しが用意されている本作はミステリとしても素晴らしいが、設定や背景も香港的な特色に非常に溢れている。簡潔な筆運びでカンフーシーンを描ききり、安いが味は確かな香港料理を抜け目なく入れている。そして湿った匂いが漂ってきそうな香港の風景が、記憶喪失という扱いが難しい題材を取り込むことに成功している。
そういえば、第1回島田荘司推理小説大賞受賞作『虚擬街頭漂流記』も仮想空間ではあるが台湾の街並みを丁寧に描写していた。この賞の受賞にはローカルな描写が欠かせないのだろうか。
作者陳浩基によれば日本語版はオリジナルの香港語版とは内容を一部変えており、その出来に満足しているらしい。
さて、今後出版されるかわからない中国語簡体字版には何かサービスがあるのだろうか。
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Comment[2]
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(^・ω・^)
うがや
筒井康隆のビアンカ・オーバースタディ単行本が8/17に発売っす
2012/08/02(Thu)22:19:24
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RE:(^・ω・^)
阿井
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うがやさん
情報どうもありがとうございます。
ファウストに掲載されてから4年は経ってるんじゃないでしょうか。日暮熟睡男みたいなライトノベルでしたね
2012/08/05(Sun)16:49:22
編集
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