弱小ブログを運営していると日夜ネタはないかとネットや本などを漁って、ふとしたことがきっかけでやっこう執筆のしがいがある内容を思いついたりするのですが、記事のだいたいの方向性やオチへの持っていき方を考えていくうちに、調査結果が自分の期待通りに集まらず結局ボツになってしまうネタは少なくありません。
ただ、結果として目論見が外れたと言っても最初の着眼点は良かったんじゃないかという自負が捨てきれず、資料が揃ったらまた書こうとしているボツネタもあるにはあるのです。
さて、この前中国の漫画を読んでいる際に、以前記事にしようとしていたネタを再発見し今度こそ書いてみようと思ったのですが、調査を進めるとやはりこのネタは自分の手には負えないなと気付くに至ったので、ボツネタとしてブログに投稿してみることにします。
日本の漫画界の都市伝説に『乳首券』というものがあります。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E4%B9%B3%E9%A6%96%E5%88%B8
少年漫画誌上で女性の乳首を描くことは禁じられているが、乳首券が発行された漫画家に限っては作中での乳首の露出が認められるという都市伝説は、確かにある一部の漫画家のみに独自の出版コードが存在しているような漫画界を反映しているようで信憑性がありました。
そして乳首券の都市伝説を受けて私は以前中国のとある漫画を読み、一つの疑いを抱きました。それは、中国の漫画界には(胸の)谷間券があるのでは?!という疑念です。
この漫画は中国の講談社系漫画雑誌『勁漫画』に掲載されていた『我和女也的這些那些』(ボクと彼女のあれこれ)という作品で、魔界の王子が人間の女の子に偶然召喚されて人間界でいろいろ酷い目に合うという内容です。
この女の子がヒロインなのですが、着衣から体のラインが見えるキャラを見ていただいてわかる通りエッチ系漫画です。またテコ入れにホットパンツ&裸サスペンダーのショタ小悪魔が登場するなどなかなか業が深い内容で、私は勝手に『中国版ToLOVEる』と呼んでいます。
で、この漫画って描写はなかなかエロいのにも関わらず、女の子の胸の谷間が出てこないんですよね。むしろ敢えて胸元が開いていない服を着せているようにも見えます。
そこで私は思いました。これはおかしいと。
私が谷間券の存在を意識し始めたのはこの漫画を読んだ時のことでおそらく1年以上前のことですが、その時は巨乳だけど谷間を故意に隠しているような描写のある漫画が他に見つからず、ネタをボツにするしかありませんでした。しかし、最新号の『勁漫画』に新たに故意に谷間を隠しているようなキャラを見つけ、私の中で谷間券問題が再燃しました。
ですが結果は…
参照:龍漫少年星期天 魔都十字路口から
参照:天漫 提督大人与迷失的七海結界から
参照:勁漫画 CARRIEA携帯者から
参照:漫画行 異種部門から
みんな立派な谷間を見せているんですよね……
しかも『我和女也的這些那些』にも谷間シーンが豊富にありましたよ。
(出てこないと思い込んでいたのは、制服姿が印象的だったからです)
ちょっと雑誌を開けばわかるはずなのに、何故私は谷間券などというありもしない特権を妄想するに至ったか。それは中国がこれまで漫画にしてきた所業が頭の片隅に記憶として残っていたからです。
中国で出版されている一部の日本の漫画は女性の裸が塗り潰され、まるで黒い水着を着ているかのように修正されることがあります。
画像がなくて恐縮ですが、私は以前書店に置いてあった『神の雫』でベッドシーンなのに水着を着ているというページを見たことがあります。ただ、その漫画が海賊版であったかはわかりません。
また、これも実物がないのですが、中国で発売されていたテルマエ・ロマエ1巻(海賊版かは不明)のカバーをめくると、ダビデ像の局部がコスモスに似た花で隠されておりました。
日本版はもちろんこんなことをしていませんし、一輪の花で隠すものだから余計下品に見えました。
このように中国では海外の漫画の裸に規制をかけるという固定観念があったため、国内の漫画については胸の谷間すらも規制の対象じゃないかと思ったのですが、どうやら先走りしてしまったようです。
そういうわけで谷間券の存在は否定されたわけなのですが、今回雑誌を漁っている際に新たな疑問が浮かびました。
パンツ券はあるのだろうか、と。そう言えば中国の漫画でパンツを見たことがありません。あと、谷間は良いけどブラジャー禁止とか下着禁止とかがありそうです。
ただ、こういうのも探せばいくらでも反証が出てきて、結局ボツネタになってしまうのでしょうがね。