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プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
42
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
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 3月19日、日本在住の中国人ミステリ小説家・陸秋槎氏が新刊『元年春之祭-巫女主義殺人事件』の刊行を祝して北京の牡丹園にある『彼岸書店』という本屋で講演会兼サイン会を行いました。主催は当該小説を出版する新星出版社です。この出版社には『午夜文庫』という中国内外のミステリ小説を200冊以上集めたレーベルがあり、陸氏の新作もこれに含まれます。



 開催時刻は19時だったのですが彼岸書店の場所がわからなかった私は定時に着けませんでした。しかし、これは中国在住の長い日本人の悪習だと思いますが「定刻通りに開催するわけないだろう」と高をくくり、道に迷っている途中もそれほど焦りませんでした。

 ですが10分ほど遅れて着いた会場は60名ぐらいの参加者で既に満席状態になっていて講演も既に始まっていました。

(陸氏が顔出しNGか不明ですが念のためモザイクをかけています。陸秋槎先生の素顔を見たい人は中国のマイクロブログをチェックしてみよう!!)

 話の内容は江戸川乱歩の『幻影の城主』(中国語版)、郷原宏の『日本推理小説論争史』などを参考にして日本ミステリの本格と変格の違いなどを紹介していましたがこれを聞くのが非常に手こずりました。陸氏は当然中国語で話しているのですが、話に登場する日本人作家の名前も当然中国語の発音で登場します。これが私自身の無知もあって中国語で日本人作家の名前を出されても全然ピンと来なかったのです。

 「いまbinwei silangって言ったよな、昭和初期で当てはまる作家って誰だ?」
(答えは浜尾四郎)
 「短編が面白いliancheng sanjiyanって誰だ?」
(答えは連城三紀彦)
 
 という風に私だけクイズをやっているように中国語名称を日本語に翻訳することだけで頭が一杯になり、正直言って話の内容がぜんぜん入ってきませんでした。



 それから新刊の内容には触れずに本書に関するトークをした後に質疑応答に入り、講演は20時には終わりました。講演自体は笑いに溢れて非常に雰囲気が良かったのですが、私はそれよりも出席者のレベルの高さに驚きました。と言うのも陸氏が中国では正規の翻訳小説が出ていない『早坂吝』(中国語発音はZaoban lin)の名前を出したとき半数ぐらいが「あー、早坂吝ね」という反応を示したからです。

 出席者は学生がほとんどだったと思いますが、手段はともかくまだ中国語訳が出ていない日本の若手ミステリ小説家まで知っていることに純粋に感心したのです。

(注:ネットには個人が翻訳した早坂吝の著書があります。)



 それからサイン会の開始です。本は既に購入済みですので会場にいた大部分の出席者がそのまま並びました。


 中国のサイン会は作家や時間制限にもよるでしょうが読者1人が2冊以上の本にサインを求めることが少なくないです。だからこそ以前上海ブックフェアで開催された島田荘司と麻耶雄嵩のサイン会では会場に「サインは1人1冊です」というアナウンスが流れました。





 あとは昔の本を持ち込んでそれにもサインしてもらうということもあるのですが、陸氏にとって『元年春之祭-巫女主義殺人事件』が第一冊ですのでそういうことはなかったです。ただ、私の前に並んでいた男性は5冊(友人の分が2、3冊だった)持っていました。


 そして書道にも造詣がある陸氏は今回のサイン会では毛筆で一人ひとりに献辞を書くサービスまでしてくださいました。更に、日本在住ということで日本語で献辞を求められることもあり『誕生日おめでとう』とか『20年後のあなたへ』(元ネタ不明)と書いていました。



 私の番が近づいていき、前にいる男性が一体どんなサインを書いてもらっているんだろうと盗み見しながらサインをしてもらうために紙に自分の名前を書いたところ陸氏に非常に驚かれて、事前に用意してくださっていたサイン本をプレゼントしてもらいました。


 そしてお互い握手を交わしたわけですが、その時に陸氏から文章を書いている人間としてとても嬉しい言葉をかけてもらいました。サイン会で作者に励まされることに可笑しさを覚えながらも、非常に心地よい気持ちで帰宅しました。


 陸氏のおもてなしのおかげで私の家には『元年春之祭-巫女主義殺人事件』のサイン本が2冊あります。

 



 さて、陸秋槎先生は3月26日にも上海の復旦大学(陸氏の母校)でサイン会を開きます。興味がある上海在住の方は下記リンクで詳しい住所や時刻を調べて是非とも行ってみましょう。



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 この前中国人の友人からマイクロブログで「好きな日本人推理小説家にファンレター出したいんだけど何かいい方法ない?」と聞かれました。
この時は誰が好きか知らなかったので小説家に連絡取る一番手っ取り早い手段として『Twitter』を教えたのですが(注:中国からはTwitterにアクセス出来ない)、その小説家はTwitterも公式サイトも持っていない方でした。しかも友人から名前を聞いたところその小説家はかなりの有名人で、例えTwitterをやっていても絶対返事を貰えないんじゃないかと思います。


 それから日本の友人からアドバイスをもらって、出版社経由で小説家に手紙を送るのがベター(注:メールだとスパムとして弾かれる可能性があるから)なんじゃないかと教えましたが、中国人の友人が日本語でしかも日本まで送るという手間を惜しまず手紙を書くのかどうかは不明です。話を聞く限りでは熱意を感じられたので、その手紙が小説家の手に届き更に返事を貰うことは9割方ないでしょうが、私もできるだけサポートしたいですね。

 しかし、海外の作家にファンレター送るときって一般的にどういう手段がベターなんでしょうか。やはり一番楽であり且つ確実なのはインターネットを介した連絡でしょうが、今回のように連絡先が全く不明ならやはり出版社経由になるのでしょうか。


 出版社に手紙を送ると言っても有名な作家ならいくつもの会社から本を出版しているでしょうし、会社によって対応はそもそも作家に手紙を渡さないってこともあるでしょうからそこの選択も重要です。


 これが漫画家だと有名人と言っても出版社が限定されるケースが多いから、例えば久保帯人先生に手紙を送りたいのなら集英社一択で間違いありませんね。


 中国の、特にミステリ小説には本の裏表紙などに小説家の微博(マイクロブログ。中国のTwitter)のアドレスやメールアドレスが記載されていることがあるので連絡は比較的容易です。だから、中国と同様の感覚で日本の作家に連絡を取ろうとしてそのハードルの高さに諦めた中国人読者は実は少なくないのかもしれません。


 そういえば、2007年か2008年の留学時代にロシア人から「久保帯人先生に言いたいことあるんだけどお前連絡先知らない?」と聞かれたことがあります。その時は「知るわけねぇだろ」の一言で済んだのですが、もしいま改めてお願いされたらいろいろ方法を考えなくちゃいけないようです。(とは言え久保帯人先生は現在Twitterをやっていないようなのでやはり出版社経由になってしまうと思いますが)

 海怪簡史:盛文強



 中国の海に関係する妖怪、怪人、怪異などを紹介した一冊。外篇と内篇に分かれているがこれは『体制外』と『体制内』の区別であり、外篇では人面亀の『海和尚』や『鮫奴』(人魚)、オットセイ?の妖怪『海狗精』(表紙の妖怪)などの単なる化物や、海の外の中国とは異なる国に生きていたとされた『長臂人』(手長)や『長股人』(足長)や胸に穴の開いている『穿胸人』などが収録されている。内篇では海の神様である『禺強』や堯の息子の『丹朱』、護法神となった『嘉氏二怪』などの中国の神様や祖先?が紹介されている。外篇は結構ユーモラスな海怪が多くいわゆる妖怪画集って感じなのだが、内篇は真面目な文献の紹介といった感じであまり面白くない。

 紹介文の出典が『山海経』や『聊斎志異』、『子不語』などの古典だけど本書では現代語に訳されているので読むのがそれほど難しくはない。

 ほとんどの海怪がイラスト付きなのが嬉しい。だからこそ値段がこの本のサイズでは高額な69元(1,100円ぐらい)に設定されているのだろうか。


2015年中国懸疑小説精選 編者:華斯比

 

評論家・華斯比が掲載誌の垣根を超えて2015年に発表された中国懸疑小説を厳選した短編小説集作品集。序文では中国大陸の懸疑小説及び推理小説に関する現状等を説明しており読む価値がある。またその中で『推理之門』の管理人・老蔡の意見に賛同し中国の懸疑小説とは広義の推理小説だと定義している。そして彼自身の解釈として、広義の懸疑小説とは『謎』に対する答えを主に描いている小説と定めているので本書に収録されている作品には特に凝ったトリックが用意されていない。

(ちなみに2015年中国偵探推理小説精選という本もあるが編者が違う。)

 

本書に収録されている作品内容をあらすじや作者説明とともにここに書き記します。

 

西巴斯貝之恋/高普

近未来的な社会で探偵業のような仕事を請け負っている男がある女性から行方不明の娘を探すように頼まれる。SFものかとおもいきや物語が進行していく中で登場人物たちの正体が明らかになるが、むしろ正体を理解していないと話がいまいちわからない。物語の全貌を読者にわからせる見せ方が非常に上手い。

作者の高普は台湾人。本作は「第7回台湾推理作家協会征文賞」の最終候補まで残った作品らしい。

 

瀕死的女人/時晨

とある女性が語った臨死体験の地獄の風景から殺人事件の発生を察知し、彼女が現在危険な状況にあると知った名探偵の陳爝がワトソン役の韓晋とともに彼女が入院している病院へ行き調査を行うと案の定そこの看護師の死体が見つかるという話。このような、一見無関係な話から事件を連想する人間って勘が鋭いっていう次元じゃなく頭おかしいんじゃないかと思う。

作者の時晨は中国では数少ない本格派、代表作に『黒曜館事件』がある。

 

石陽諜影/何慕

時代は後漢の建安二十一年、蜀からやってきたスパイの劉晨は捕まる前に魏の重要機密を盗み、既に送り出したと言い残して自殺した。石陽県城の都尉である賈逸は劉晨が一体誰に情報を渡したのかを探り、国外流出を防がなければいけない。

時代を1900年代にすれば反特小説になりそうな内容。

 

玫瑰花的葬礼/原暁

とある社長令嬢の関係人物の女性たちが次々と不幸な事件、事故に巻き込まれていく。その犯人とは社長令嬢の執事であり、女性たちは彼に誘拐されていただけで無事だった。事件は社長令嬢のために暴走した執事の独断行動だと判断されたが、誘拐された女性たちに異変が起きる。

 

八宝簪E伯爵

宋の時代を舞台にした首なし死体をめぐるサスペンス。首なし死体が出てくる話では死体をどのように活用するかがポイントだが、ここでも死体の首が、厳密に言うと首の一部が事件を混乱させている。

 

極度懐疑/何許人

とある舞台に連れてこられた八人の男女はピエロの命令のもとに命がけで自分たちがここに集められた理由を探し出そうとするが、タイムアップを迎えて一人ずつ殺されていく。なんかどっかで見たような展開で陳腐に思えた。

作者の何許人は詐欺師の小説『老千』シリーズを書いており、昔本を贈ってもらったことがある。

 《老千》巻1 天下有賊 著者:何許人

 

孤女太妃糖/豆沙飯団

自分の娘が再婚相手と共謀した犯罪に気付いているのではないかという母親の恐怖を描いた一作。成長して知恵を付けてきた娘を疎ましく思う両親と真相に迫りながらも知らない振りをして無垢な子供であることを見せる娘のやり取りが非常に面白い。

 

欺詐之狐/軒弦

名探偵・慕容思炫が最後にいいとこ取りをする作品。善人は騙さない『クロサギ』みたいな詐欺師の陳究風が手練手管を弄して一筋縄ではいかない詐欺師相手と騙し合いの応酬をする。

 

来自徳瑪西亜的死亡遺言/亮亮

最後は亮亮の『把自己推理成凶手的名偵探』から一篇選ばれている。事件に遭遇する度に誤認逮捕される迷探偵・狄元芳が雪山の山荘という絶好のシチュエーションで殺人事件に巻き込まれ、やっぱり逮捕される。女子中学生探偵羅小梅は今度も彼を冤罪から救えるのだろうか。

 

 

以上9篇が収録されているわけだが、各作品に初出や作者の簡単な紹介が載っているのが嬉しい。

不満点といえば序文は『2015台湾推理作家協会会訊』に掲載されたコラムを加筆修正して転載している?だけなので、結局収録作品がどのような判断基準で選ばれたのかその理由が書かれていなかったことだ。

 

 

会社が解散して2日経った時点での私の諸感想を述べます。

 

満足した点

・補償金。

強いて言えば、です。だって他は全部不満点なんですから無理やりいいところ見つけないといけないじゃないですか。

中国の『労働法』によると会社は勤続年数に応じて社員に『経済補償金』を支払う義務があり、社員は勤続年数1年につき1ヶ月分の給料に当たる金額が補償されます。これは『労働法』に定められた当然の義務ですが、今回の会社解散に当たって26日当日に経済補償金の合意にサインをした社員には経済補償金とは別に額外経済補償金として1ヶ月分の給料と特別費用が支払われることになりました。

 

実は私はこの『経済補償金』が定める給料が日本人の私にはどう適用されるのか不安で全然もらえないんじゃないかと思っていました。ところが予想以上に貰えることが決まったので「まあこれで良いか」と妥協して合意書にサインしました。

だから正確に言うと「満足した点」ではなく「安心した点」です。金では会社が解散したという重大な事態を突然背負わされた人間を満足させられません。

 

 

不満点

・突然過ぎる。

この一言に尽きる。当日解散という会社の裏切りはどうしても納得できない。社員に不意打ち食らわせて自分たちは弁護士まで用意しているという会社側と比べ、社員側は心の準備もできておらず十分に考える時間も社員同士相談する時間も与えられなかった。もし一ヶ月、いや一週間前にでも解散の通知があれば社員側も何らかの準備はできたわけで、例えば私の友人に去年会社が解散して現在は北京の他の会社に勤めている日本人(以下、元失業姉貴と言う)がいるのですが、私の場合はその先輩に話を聞くことだってできましたし、今回の件をTwitterに投稿したところいろんなアドバイスを貰えたので、それを事前にできたかもしれなかったわけです。

そして元失業姉貴の会社は二ヶ月前に解散の通知があり、北京から撤退した某日系大企業も一ヶ月前には通知があったということですから、当日通知の当日解散が如何に異常だったかということがわかります。

 

 

・顧客や取引先に挨拶する権利すら与えられていない。

出社した時点で会社のメールが既に使用不可能になっていたため外部と連絡が取れなくなっていたのですが、昼過ぎに取引先から「お前の会社が解散するっていうメールを貰ったんだけどどうなっているんだ?」という電話がありました。話を聞くと、どうやら会社が顧客や取引先へ会社解散のメールを送っていたようなのですが社員の我々はそのメールが出されたことすら知りません。会社都合で当日解散させられて、我々社員はお世話になったお客さんに挨拶一つすることすら許されていなかったのです。

 

・結局まともな説明を受けていない。

朝に質疑応答の時間が設けられましたが不意打ちめいた解散劇に誰も反応できず、結局何で当日解散をするに至ったか説明を受けていません。業績が悪かったから会社を閉めるということは理解できます。でもそれは当日決まったわけではないわけで、だからこそ会社側は日本から取締役が来て法律事務所の弁護士も呼べているのです。

今振り返ると解散の予兆はありました。人手不足のピークを迎えた今年2月の春節明けまでは新人募集をかけて面接を受けていたのですが、それ以降は全く面接の予定を入れていなかったのです。毎日部長が慌ただしく外出していたので単に時間が合わないんだろうと仕方なく思っていましたが実際は法律事務所に行ったり解散の手続きをしていたんでしょうかね。

面接をしなくなった時期が会社解散の決まった日と考えられますが、とは言えカモフラージュの可能性もあるので部長がいつ本社から解散の指示を受けたのかは謎です。

 

・騙されていたことへの憤り。

百歩譲って平社員に秘密にしていたのは仕方ないとして、中国人のマネージャーにも知らせなかったというのは今まで一緒に長く仕事をしてきた人間に対する処置なのかなあと悲しくなります。

解散を事前に知っていたのは本社から派遣されている日本人の部長と日本人のマネージャーの二人だけ。だから社員の一人なんか26日当日は有給取って旦那さんと旅行に行っていたので旅行先で解散を知るという天国から地獄への落下を体験させられました。

上述の元失業姉貴は会社からの慰労として本社から日本旅行兼本社研修に招待され、その旅行の道中で本社の社長から北京支社がなくなるという情報をいち早くゲットしたことがありますが、うちの社員の場合は北京に戻ってきた時にはもう会社はないわけです。

 

 

 

終わりに

 

Twitter「取締役を人質に取って賃金交渉をしよう」という過激なアドバイスを頂きましたが、もし仮に解散の日に社員の反乱が起きてそういう事態になったとき日本人である私はどうすれば良いのか考えました。

私は本社とは全く無関係の現地採用者であって会社で唯一の日本人平社員でした。今回の解散劇でも中国人社員と同様に頭を抱え、本社の決定を恨みました。かと言って暴動には賛成できないのですが万が一起きた場合私一人では止められないでしょう。そしたら止められなかった私は罪に問われるのでしょうか。

 

そう思うと、今回会社が当日解散を選んだのは社員の団結や反乱を恐れたからだという考えもできます。社員数は少ないし男性より女性社員の方が多い職場ですがないとは言えません。思い返せば解散を告げた朝は部長と取締役の他に5名以上の男性が会社に来ていたわけですが、それは暴動等の事態に対応するための人員だったかもしれません。また日本人マネージャーが来ていなかったのも社員に糾弾されることを避けるため、説明会を会社ではなく別の場所で社員1名ずつ行ったのも社員が同じ場所に集まることを防ぐためだったのかもしれません。

穿ち過ぎじゃないかと思いますが当日解散という手酷い裏切りに受けた人間にとって本社のやることなすこと全て社員の不利になるよう仕組まれていたのではと疑心暗鬼になるのも仕方ないでしょう。今となっては部長の疲労困憊した顔すらも社員に同情心を起こすための偽装だったんじゃないかと思ってしまいます。

 

今回の件で本社が失うものなんか金ぐらいしかないです。信用なんかもうゼロだから、仮に今後元社員が本社の悪評を喧伝したところで既に中国を市場としていない本社にとって痛くも痒くもないでしょう。「立つ鳥跡を濁さず」と言いますが大半の鳥にとって自分が去った後の水場がどんだけ濁ろうが気にしません。

 

 

中国において日系企業を取り巻く環境は好転の兆しを見せず、円安やら人件費の高騰やらチャイナリスクやら様々な要素により日系企業が圧迫されています。中国市場から無事に撤退できる保証もなく、撤退に際して社員側との交渉がこじれてトラブルになったというニュースも聞きます。

しかるにうちの会社は社員に事前に解散を通知することと当日解散することのどちらがよりリスキーかを考えて当日解散を選んだのでしょう。

 

本社の気持ちも理解できなくはないですが、まさか自分の会社は万が一撤退ということになっても誠意を持って対応してくれるだろうと思っていただけに、今回の件は非常にショックであり、解散があまりにも突然だったため日が経つに連れて怒りがこみ上げています。


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