以前も書きましたが、筒井康隆の新作が読みたいために日本からわざわざ送ってもらったファウストに中国の人気若手作家の作品の翻訳が載っていて思わぬ得をしたことがあります。
郭敬明が書いた『悲しみは逆流して河になる』は、中国の密接した住宅街に暮らす幼なじみの男女が閉塞した環境で互いを傷つけ合いながら、タイプの違った親の下で足掻くという青春小説です。
まだ完読していないので(ファウストには一章しか載っていなかった)断言はできませんが、男主人公の斉銘は父母の期待を裏切り、少女の易遙はクラスメイトの子供ができてしまい、軽蔑していた『売女』の母親と同じ道を歩むことで反抗の意を示すのだと思います。
訳者の泉京鹿は中国で反響を起こし、日本でも有名になった余華の『兄弟』を翻訳した人でなにやら革新的な作品を手がけることが多いそうです。
続きを読みたい、全翻訳をした本を買って原文と見比べるということをしたかったんですが、二年半も出なかったファウストを待っていられぬということで中国の本屋で探すことにしました。
そしたら見つけましたよ。『悲伤逆流成河』を。
ボクは友人、というか管理人栖鄭 椎のために中国のミステリ小説を翻訳して読ませているのですけど、それをこのブログにアップしたら果たして著作権違反になるんだろうか・・・以前ハリーポッターの翻訳をした海外の少年はそれでポリス沙汰になった覚えが・・・
まぁボクが翻訳するのは日本の作品を下敷きにした同人レベルのイロモノばかりなので、これを読めば中国ミステリ業界の全てがわかると言うことはないんですが
それで以前、ボクが購買している『推理岁月』が雑誌を新装するにあたってなんと島田荘司先生のインタビューを載せました。上下に分けられたインタビューで島田先生はその推理岁月の編集者、そして中国のミステリ読者にこれからのミステリ業界発展のアドバイスとメッセージを述べられ、中国への想いを語っていました。
これを翻訳して栖鄭 椎のヤツに見せたことは言うまでもありません。
それで、流石に全部載せるのは容量的にも法的にも問題があると思いますのでまとめたものをアップします。
そもそもこのブログはもともとミステリのブログだったのだから、初心に返る意味でこのぐらい載せてもよろしいでしょう。一介の留学生が翻訳した拙文ではありますが、どうぞご一読下さい。
下手くそで、如何にも原文を規則正しく翻訳したなぁという魂のこもっていない文章です。原文通りに翻訳しようとして全体の流暢さを崩してしまっている。基本に従うのは大切ですけど、意味が合うように自分なりの解釈をしなければ面白い翻訳文は書けないのだなぁと実感しました。
しかし、このインタビューは日本の講談社本社で行われたようなのですけど、日本のメディアでは報道されていないのでしょうか。