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プロフィール
HN:
栖鄭 椎(すてい しい)
年齢:
33
性別:
非公開
誕生日:
1983/06/25
職業:
契約社員
趣味:
ビルバク
自己紹介:
 24歳、独身。人形のルリと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。



副管理人 阿井幸作(あい こうさく)

 28歳、独身。北京に在住している、怪談とラヴクラフトが好きな元留学生・現社会人。中国で面白い小説(特に推理と怪奇)がないかと探しているが難航中。

 Mail: yominuku★gmail.com
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このブログは、友達なんかは作らずに変な本ばかり読んでいた二人による文芸的なブログです。      
 福爾摩斯喵之二十二街恩仇 著:張雨 浙江大学出版社

  

  『シャーロック・ホームズ全集』を頭に落とされた猫としてその地区の猫の間では有名な名探偵として知られている飼い猫のディアドラは今日も近所で起きた幼猫の失踪事件に妹のシャネルとともに首を突っ込む。しかしその失踪事件は誘拐事件へと変貌していき、そして遂に殺猫事件が起きてしまう。ディアドラは幼猫と犯猫を見つけられることができるのか。全ての猫好きに捧げるハートフルミステリ。


 動物が探偵役となるミステリは日本の作品ならばいくつか浮かびますが、中国ミステリではパッと思い当たるものがありません。

 本書はシリーズ2冊目らしいです(1冊目の『喵星上的福爾摩斯』は未読)。短篇が3作品収録されており、一篇目が誘拐事件、二篇目が妹シャネルの突然のシングルマザー化問題、三篇目が天井ではしゃぐ人間の子供を探る内容となっています。

 一篇目は野良猫の子供の失踪、仲間の猫の死など人間が気にしない日常の出来事を猫社会で発生した『事件』として取り扱っている点に工夫が感じられましたが、しかし猫の死体を検死して犯猫のものと思われる毛や現場から足跡を見つけるなど、猫が探偵である特性を活かした話はこれだけで残りの2作品は別に人間を主人公にした緩い日常派ミステリでやればいいい程度の出来栄えで、猫でやる必要はなかったのでは?と思わずにはいられませんでした。
 

 
 もう少し、猫ならではの視点にこだわって欲しいと思う一作でした。そして、登場人物を猫に設定したからこそ生まれる盲点や先入観、捜査の落とし穴なども用意して欲しかったです。事実、作中では非常に巨大だけど誰もその姿を見たものはいない猫というのが存在するのですが、人間の読者としてはそれはもしや猫ではなく犬なのでは?と推測するのも無理はないことだと思います。しかし、それが本当にタダのデカイ猫だったときはミステリ小説ってなんなんだろうと頭を抱えずにはいられませんでした。

 ただ、さっきも書きましたが動物もののミステリって中国だと珍しいと思うので、今後もこういうコンセプトで続けていってもらいたいです。
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